池内紀 さんと 播磨
2019年 09月 10日
新聞で池内紀さんの訃報を知った。
このはなみずき 2016年 1月31日 に「大上 宇市」と「池内紀」
とアップしているように、大上 宇市 の取材に新宮図書館へ取材に来られ
た縁で、お話を聞く機会があったのです。(2003年11月でした)
その時、持参した、池内さん著の「とっておき美術館」(もちろん姫路美
術館も載っています)にサインをしていただいたことを思い出し、本を取り
出してきました。優しいカットが印象的です。姫路西高校の大先輩というこ
ともあり、エッセイを楽しみに読んでいました。思うように外に出られない
私には、まるで自分がそのところにいるような感じになり、いつか行こうと
憧れを抱いて、心を遊ばせ、心で旅ができるお話の数々でした。
池内さんのすごいところは博学、博識、引き出しがいっぱい。知的好奇心の塊。
そして、ヨーロッパの小さな町もウィーンも姫路も、高砂(楪の会で10月24
日に歩きますよね)も、みんな同じ目線。気取りなし。自然体。
最近読んだ本は、「すごいトシヨリBOOK」トシを取ると楽しみがふえる でした。
なんか、現実的で、池内さんも、お年を取るんだ と思いながら読んだのです。
AERA dot.の書評です
著者は70歳になったとき「すごいトシヨリBOOK」と名づけた手帳をつけはじめた。書き込むのは老いていく自分の観察記録。さらに、77歳のときに自分はもういない、という「予定」も。その手帳をもとに楽しくおしゃべりしたのが本書である。
自分の老後に不安を抱き、体の不調に向き合うのが怖くて、いつもビクビク
してる私。本当に、恥ずかしい限りです。
人間は、誰でも、年を取り死んでいく こんな当たり前のことを改めて教え
られました。KS
ご冥福をお祈りいたします
by saho-shirasagi
| 2019-09-10 14:19